ウィーン金貨は、オーストリア造幣局が1989年から毎年発行している純度99.99%の地金型金貨です。正式にはウィーン・フィルハーモニー金貨といい、楽器とパイプオルガンが描かれています。1オンスから1/25オンスまで5つのサイズがあり、値段は金の相場に連動します。
金貨を調べ始めると、カナダのメイプルリーフ金貨と並んで必ず名前が出てくるのがウィーン金貨です。「メイプルとどちらがいいですか」というご質問は、恵比寿の店頭でもよくいただきます。この記事では、ウィーン金貨の基本、サイズごとの違い、選び方を、毎日金貨を扱っている恵比寿コインが一緒に見ていきます。
- ウィーン金貨の基本(純度・デザイン・発行元)
- 5つのサイズの重さ・大きさ・額面
- 値段の決まり方と、サイズによる違い
- 小さいサイズが選ばれるようになった理由
- メイプル金貨とどちらを選ぶか
- 贈り物として選ばれる理由

ウィーン金貨とは
ウィーン金貨(ウィーン・フィルハーモニー金貨)は、オーストリア造幣局が発行する地金型金貨です。1989年に発行が始まり、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をテーマにした図柄が、当初からほとんど変わらずに続いています。
| 発行 | オーストリア造幣局(1989年〜毎年) |
|---|---|
| 純度 | 99.99%(表面に「999.9」の刻印) |
| サイズ | 1オンス・1/2オンス・1/4オンス・1/10オンス・1/25オンス |
| 額面 | ユーロ建て(1オンスで100ユーロ)。2001年銘まではシリング建て |
| デザイン | 片面に楽器、もう片面にパイプオルガン |
デザイン:楽器とパイプオルガン。人の肖像がありません


片面には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の楽器が描かれています。もう片面は、同楽団の本拠地である楽友協会の大ホールにあるパイプオルガンです。
ほかの主な金貨との大きな違いは、人の肖像が入っていないことです。メイプルリーフ金貨やブリタニア金貨にはイギリス国王の肖像が、イーグル金貨には女神像が入っています。ウィーン金貨は楽器とオルガンだけなので、デザインが人を選びません。店頭でも、どなたにお見せしても受け入れられやすい金貨です。
5つのサイズ

サイズの種類が多いのは、ウィーン金貨のいいところです。いちばん小さい1/25オンスまで、5つのサイズがそろっています。
| サイズ | 重さ | 直径 | 額面 |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 31.10g | 37.0mm | 100ユーロ |
| 1/2オンス | 15.55g | 28.0mm | 50ユーロ |
| 1/4オンス | 7.78g | 22.0mm | 25ユーロ |
| 1/10オンス | 3.11g | 16.0mm | 10ユーロ |
| 1/25オンス | 1.24g | 13.0mm | 4ユーロ |
額面はオーストリア国内での法定通貨としての金額で、金貨としての価値とは関係ありません。実際の値段は、含まれている金の量で決まります。
値段の決まり方と、サイズによる違い
ウィーン金貨の値段は、金の相場 × 重さに、製造や輸送の費用にあたるプレミアムを足したものです。金の相場と為替が動けば、値段も毎日動きます。
| サイズ | 当店の販売価格(税込・2026年銘) | 1オンスあたりに直すと |
|---|---|---|
| 1オンス | 795,500円 | 795,500円 |
| 1/2オンス | 404,500円 | 809,000円 |
| 1/4オンス | 208,000円 | 832,000円 |
| 1/10オンス | 83,900円 | 839,000円 |
| 1/25オンス | 39,300円 | 982,500円 |
※2026年10月3日時点の当店の掲載価格(当店調べ)。金の相場に合わせて毎日変わるため、この記事の価格は更新しません。店によっても値段は違います。
表のとおり、小さいサイズほど、同じ金の量あたりでは割高になります。1枚を作る手間は大きさが違ってもあまり変わらないためです。金の量あたりでいちばん安く買えるのは1オンスです。
ご注文の時点で値段は確定しますので、お届けまでの間に相場が動いても、お支払いの金額が変わることはありません。
それでも小さいサイズが選ばれるようになった
当店のウィーン金貨の販売を振り返ると、選ばれるサイズがはっきり変わりました。
| 年 | いちばん多く出たサイズ |
|---|---|
| 2022年 | 1オンス(販売枚数の8割以上) |
| 2024年 | 1/10オンス(半分以上) |
| 2025年 | 1/10オンス(7割以上)。1オンスはほとんど出ていない |
※当店の注文データより(当店調べ)。
3年前はほとんどが1オンスでした。ここ数年は、1/10オンスなどの小さいサイズが中心です。
理由は2つあると見ています。ひとつは、金の値段が上がって、1オンス1枚の金額が大きくなったこと。もうひとつは、売るときのことです。金の値段が上がると、1枚を売ったときの金額も大きくなります。1オンス1枚だと「全部売るか、売らないか」の二択になりますが、小さいサイズを何枚かで持っていれば、必要な分だけ売ることができます。
買うときは割高でも、手放すときに分けられる。小さいサイズにはその使いやすさがあります。この考え方は1オンス銀貨の記事でも触れています。
メイプル金貨とどちらを選ぶか
店頭でいちばん聞かれる質問です。本音を言うと、どちらでもいいと思っています。
どちらも純度99.99%で、世界中で広く流通している金貨です。金としての価値は同じで、売るときの扱いにも差はありません。だから、最後は好みで選んでいただいて構いません。
| ウィーン金貨 | メイプルリーフ金貨 | |
|---|---|---|
| 発行 | オーストリア(1989年〜) | カナダ(1979年〜) |
| 純度 | 99.99% | 99.99% |
| デザイン | 楽器とパイプオルガン(肖像なし) | 楓の葉と君主の肖像 |
| サイズ | 1オンス〜1/25オンスの5種類 | 1オンス〜1/20オンスなど |
メイプルリーフ金貨についてはメイプル金貨の記事にまとめています。
贈り物として選ばれる金貨
ウィーン金貨は、贈り物として買われる方が多い印象があります。楽器の図柄で、人の肖像がないので、相手を選ばないからだと思います。お孫さんへ、お子さんへ、というお話をよく伺います。
金貨を贈ることには、面白い面があります。金貨は、もらったあとも値段が変わります。「去年より上がっている」「なぜ値段が変わるのか」。そこから金や為替、物の値段に興味を持つ。金貨が、経済を知るきっかけになることがあります。
物の値段が上がっていく時期に、現金ではなく金という形で渡す。最近の状況を考えると、これは理にかなった贈り方のひとつだと、店としては考えています。
※贈与には税金の決まりがあります。金額が大きい場合は、税務署や税理士にご確認ください。
売るときはいくらになるか
ウィーン金貨を売るときの値段は、その日の金の相場 × 重さが基準です。世界中で流通している金貨なので、相場に沿った値段が付きやすい銘柄です。買うときに払ったプレミアムの分はそのまま戻りませんが、相場×重さという目安は常にあります。
当店でも店頭と郵送で買取をしています。くわしくは金貨の買取ガイドをご覧ください。
よくあるご質問
Q. ウィーン金貨とは何ですか?
A. オーストリア造幣局が1989年から毎年発行している、純度99.99%の地金型金貨です。正式にはウィーン・フィルハーモニー金貨といいます。
Q. ウィーン金貨の価格はいくらですか?
A. 金の相場に合わせて毎日変わります。2026年10月3日時点の当店価格(税込)は、1オンスが79万円台、1/10オンスが8万円台です。
Q. どんなサイズがありますか?
A. 1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/25オンスの5種類です。
Q. 小さいサイズは割高ですか?
A. 同じ金の量あたりでは割高です。そのかわり、売るときに必要な分だけ手放せる使いやすさがあります。
Q. ウィーン金貨とメイプル金貨はどちらがいいですか?
A. どちらも純度99.99%で、金としての価値は同じです。デザインの好みで選んで問題ありません。
Q. 贈り物にできますか?
A. できます。楽器の図柄で人の肖像がないため、相手を選ばない金貨です。お孫さんやお子さんへの贈り物として買われる方が多い印象です。
ウィーン金貨は、恵比寿コインで販売しています
まとめ
| 基本 | オーストリア造幣局が1989年から発行。純度99.99%の地金型金貨 |
|---|---|
| デザイン | 楽器とパイプオルガン。人の肖像がなく、人を選ばない |
| サイズ | 1オンス〜1/25オンスの5種類。種類の多さがウィーン金貨のいいところ |
| 値段 | 金の相場×重さ+プレミアム。小さいサイズほど金の量あたりでは割高 |
| 最近の傾向 | 小さいサイズが中心。売るときに分けられるため |
| メイプルとの比較 | 金としての価値は同じ。好みで選んでよい |
この記事を書いた店舗
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