ひとくちに「銀貨」といっても、銀として持つためにまとめて買うものから、発行枚数の決まった記念銀貨、色のついたカラー銀貨、毎年図柄が変わるシリーズまで、種類はとても多くあります。初めて見ると、どれも同じ銀色のコインに見えて、何が違うのか分かりにくいと思います。
この記事では、毎日銀貨を仕入れて販売している恵比寿コインが、銀貨の種類と、それぞれの値段の決まり方、どんな人に向いているかを一緒に見ていきます。後半では、店頭で実際にお客様にお伝えしている「最初の1枚の選び方」もまとめました。
- 銀貨は大きく「地金型」「記念銀貨(プルーフ)」「カラー銀貨」「シリーズもの」に分かれること
- 地金型にも「投資向き」と「デザインで選ぶもの」があること
- それぞれの値段の決まり方と、選ぶときに見るところ
- 最初の1枚は「目的」で決まる(投資用・プレゼント用・コレクション用)

銀貨の種類は大きく4つ
当店で扱っている銀貨は、作られた目的と値段の決まり方で、大きく4つに分けられます。まずは全体を表で見てみましょう。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 地金型銀貨 | 銀の重さで持つための銀貨。大量に作られ、値段は銀の相場が基本 | メイプルリーフ、イーグル、ブリタニア、ウィーン/ソマリアのエレファント、ブランビー |
| 記念銀貨(プルーフ) | 発行枚数が決まっていて、証明書や専用の箱がつく。地金型より高い | スリーグレイセス、ウナとライオン |
| カラー銀貨 | 絵柄に色がついた銀貨。映画やキャラクター、季節の絵柄が多い | スターウォーズ、ハリー・ポッター、コカ・コーラ |
| シリーズもの | 毎年・毎回ちがう図柄が出て、集める楽しみがある | 干支、チューダービースト、クイーンズビースト、ビッグファイブ |
実際には、「地金型だけれど限定枚数がある」「記念銀貨でカラー」というように、重なっているものも多くあります。きっちり分けるというより、その銀貨の値段が何で決まっているかを知る目安として見てください。
地金型銀貨:銀の相場に近い値段で買える
地金型銀貨は、各国の造幣局が大量に作っている銀貨で、もともと銀を持つための投資用として作られたものです。値段は銀の相場が基本で、そこにデザインや製造の費用が少しのる程度なので、手頃な価格で手に取りやすいのが特徴です。
ただ、ひとくちに地金型といっても、大きく2つのタイプがあります。
投資向きの地金型:銀の相場にいちばん近い
メイプルリーフ(カナダ)、イーグル(アメリカ)、ブリタニア(イギリス)、ウィーン(オーストリア)は、世界中で大量に作られている代表的な地金型銀貨です。毎年同じ図柄で作られることが多く、流通している量が多いので、銀の相場にいちばん近い値段で売り買いされています。



それぞれの違いはメイプルリーフ銀貨、イーグル銀貨、ブリタニア銀貨の記事で詳しく紹介しています。重さの単位「1オンス」については1オンス銀貨とはにまとめています。
デザインで選ぶ地金型:図柄が毎年変わるものも
一方で、地金型でもデザインに力を入れた銀貨があります。たとえば、毎年ちがう象の姿を描くソマリアのエレファント銀貨、オーストラリアの野生の馬を描くブランビー銀貨、オーストラリアの鳥を描くカワセミ(クッカバラ)銀貨などです。



こうした銀貨は、地金型なので値段の基本は銀の相場ですが、発行枚数が決まっていたり、図柄が毎年変わったりするぶん、投資向きの地金型より少し高めになることがあります。そのかわり、銀として持ちながら、図柄も楽しめるのが魅力です。
①純度(多くは99.9%)と重さ(1オンス=約31.1g)②ケースに入っているか(傷や汚れを防げます)③年号にこだわるかどうか。投資として持つなら、年号よりも、銀の相場との差が小さいかどうかを見るのがおすすめです。
記念銀貨(プルーフ):限定枚数で、証明書と箱つき
記念銀貨は、発行枚数があらかじめ決まっていて、証明書や専用の箱がついてくる銀貨です。表面を鏡のように磨いた「プルーフ」という仕上げのものが多く、図柄の細かいところまでくっきりと浮かび上がります。手間をかけて作るぶん、地金型より値段は高くなります。


記念銀貨は、自分が欲しいと思う図柄や、発行枚数が少なく希少性の高いものを選ぶのがいいと思います。地金型のように「銀の相場との差」で選ぶものではないので、好きかどうかがいちばん大事です。
記念銀貨の値段の決まり方や、人気のシリーズは記念銀貨とはで詳しく紹介しています。
カラー銀貨:映画やキャラクターを楽しむ
絵柄に色がついた銀貨も、たくさん出ています。映画やキャラクター、季節の行事の絵柄が多く、飾って眺める楽しみ方ができます。なかでもスターウォーズのように、ファンの多い作品の銀貨は、コレクションとしての人気も高くなります。




カラー銀貨は、色の部分がこすれに弱いので、ケースから出して触らないのが長く楽しむコツです。
シリーズもの:集めていく楽しみ
毎年ちがう図柄が出るシリーズは、1枚ずつ集めていく楽しみがあります。干支のシリーズなら、毎年その年の動物が描かれます。



イギリスの王家ゆかりの紋章の動物を描くチューダービーストやクイーンズビーストも、全種類そろえたくなるシリーズです。


シリーズごとの全種類は、干支コイン一覧、チューダービースト、クイーンズビースト、ビッグファイブの記事で見られます。最初から全部そろえようとせず、好きな1枚から始めて、少しずつ足していくのがおすすめです。
なお、古い時代のアンティークコインは、当店ではあまり扱っていないため、この記事では取り上げていません。
最初の1枚は「目的」で決まる
「最初の1枚は何がいいですか」と、よく聞かれます。当店では、まず何のために買うのかをお聞きしています。目的は、だいたい次の3つに分かれます。
| 目的 | 向いている銀貨 | 理由 |
|---|---|---|
| 投資用(銀として持ちたい) | 投資向きの地金型銀貨 | 銀の相場に近いので、買うときと売るときの差が小さい |
| プレゼント用 | 相手が好きそうな図柄のもの | 種類が豊富なので、普通のプレゼントと同じ考え方で選べる |
| コレクション用 | ご本人の好み次第 | どんなものを集めたいかをお聞きして、一緒に探す |
投資用なら、銀の相場にできるだけ近いもの
銀として持ちたいなら、銀の相場にできるだけ近い値段で買える、投資向きの地金型銀貨が向いています。デザインの上乗せが小さいぶん、買うときと売るときの差が小さくなるからです。あとは、ご予算に合わせて枚数を決めるのがいいと思います。
今日の銀の値段は銀1gの価格・銀相場は今日いくら?で毎日更新しています。何枚・どこで買うかなど、買い方の手順は銀貨の買い方にまとめています。
プレゼント用なら、相手が好きそうなもの
プレゼントなら、普通の贈り物と同じ考え方で大丈夫です。銀貨は動物、キャラクター、干支、季節の絵柄など、種類がとても豊富です。相手の好きな動物や作品、生まれ年の干支などから選ぶと、喜ばれやすいと思います。
コレクション用なら、まずご希望をお聞きします
集めたいものは、人それぞれです。好きな国、好きな動物、好きなシリーズなどをお聞きしてから、合うものをご案内しています。
選ぶのに迷ったら、ご相談ください
プレゼント用やコレクション用は、できればお店にお越しいただいて、実物を見ながらご相談いただくのがいちばんです。遠方の方は、お電話やLINEでもご相談を承ります。「予算はこれくらい」「こんな人に贈りたい」など、気軽にお聞かせください。
- お店で:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-3-15 エビスエイトビル1F(12:00〜19:00・水曜・日曜定休)
- お電話で:0120-480-990(同じ時間帯)
- LINEで:恵比寿コイン公式LINEから、いつでもメッセージをどうぞ
「買わない方がいい銀貨はありますか」と聞かれることもありますが、正直、あまりないと思っています。好きなデザインがあるなら、それを買うのがいちばんです。投資として持つのか、好きだから持つのか。そこだけ決めておくと、選びやすくなります。
地金型から記念銀貨、カラー銀貨までそろえています
よくある質問
Q. 銀貨にはどんな種類がありますか?
大きく分けて、銀の相場に近い値段で買える「地金型銀貨」、発行枚数が決まっていて証明書や箱がつく「記念銀貨(プルーフ)」、色のついた「カラー銀貨」、毎年ちがう図柄が出る「シリーズもの」があります。
Q. 地金型銀貨はどれも同じですか?
いいえ。メイプルリーフやイーグルのように銀の相場にいちばん近い投資向きのものと、ソマリアのエレファントやブランビーのようにデザインを楽しめるものがあります。後者は少し高めになることがあります。
Q. 初めての1枚は何がいいですか?
目的によって変わります。銀として持ちたいなら投資向きの地金型銀貨、プレゼントなら相手が好きそうな図柄のもの、コレクションならご本人の好み次第です。
Q. 記念銀貨は地金型と何が違いますか?
発行枚数が決まっていて、証明書や専用の箱がつきます。鏡のような仕上げのプルーフが多く、手間がかかるぶん地金型より値段が高くなります。
Q. 遠方でも相談できますか?
はい。お電話(0120-480-990・12:00〜19:00・水曜・日曜定休)や、公式LINEでもご相談を承ります。
この記事を書いた店舗
恵比寿コイン(MKインターナショナル株式会社)/古物商許可:静岡県公安委員会 第49113A000359号。〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-3-15 エビスエイトビル1F。2021年より銀貨・金貨・銀地金の販売および買取を行う貴金属コイン専門店。毎朝スポット価格を確認し、実際に仕入れ・値付け・買取査定をしている本人が書いています。本記事は情報提供を目的としたもので、投資判断はご自身の責任でお願いします。



