ビッグファイブ(Big Five)は、南アフリカ造幣局(South African Mint)が2019年から発行している、アフリカを代表する5大動物をテーマにしたコインシリーズです。サファリで出会いたい憧れの動物「ビッグファイブ」——ゾウ・ライオン・サイ・ヒョウ・バッファロー——を、圧倒的な彫刻表現で描いています。
5種で1シリーズが完結し、現在は第3シリーズ(Series III)が進行中。本記事では5大動物それぞれのコインを写真付きで紹介し、シリーズの構成、両面デザインの特徴、収集の楽しみ方まで解説します。

ビッグファイブとは — アフリカ5大動物
「ビッグファイブ」はもともとサファリの世界で「最も出会うのが難しく、最も印象的な5種の動物」を指す言葉です。南アフリカの雄大な自然を象徴する存在として、同国の紋章や観光の顔にもなっています。
| 動物 | 英名 | シリーズでの特徴 |
|---|---|---|
| ゾウ | Elephant | 各シリーズの第1弾を飾る主役 |
| ライオン | Lion | 百獣の王。咆哮する迫力の構図が人気 |
| サイ | Rhino | 絶滅危惧種。保護の象徴としても注目 |
| ヒョウ | Leopard | 最も出会いが難しいとされる幻の存在 |
| バッファロー | Buffalo | 各シリーズを締めくくる重量感 |
シリーズ構成 — 現在は第3シリーズ進行中
- 第1シリーズ(2019〜2021):ゾウ→ライオン→サイ→ヒョウ→バッファローの順で発行。地金型銀貨は各限定15,000枚
- 第2シリーズ(2021〜2023):同じ5種を新デザインで再解釈
- 第3シリーズ(2024〜):ゾウ(2024)、ライオン(2025)、サイ(2025)、ヒョウ(2026)と進行中。地金型銀貨は限定10,000〜15,000枚
シリーズごとにデザインが一新されるため、「同じ動物を3世代で集める」楽しみ方ができるのもこのシリーズならではです。
5大動物を写真で紹介
ゾウ(Elephant)

各シリーズの幕開けを飾る主役。大地を踏みしめて歩くアフリカゾウの重量感が、1オンス銀貨いっぱいに表現されています。裏面にはゾウの顔のクローズアップが刻まれ、両面とも動物デザインという本シリーズの特徴を象徴する1枚です。
▶ 2024 第3シリーズ『エレファント』地金型銀貨 1オンス(限定15,000)を見る
▶ 2019 第1シリーズ『ゾウ』地金型銀貨 1オンス(限定15,000枚)を見る
ライオン(Lion)

咆哮しながら歩む百獣の王。たてがみの一本一本まで彫り込まれた迫力は、シリーズ屈指の人気を誇ります。第3シリーズのライオン(2025)は岩場を歩く姿が描かれ、躍動感がさらに増しました。
▶ 2025 第3シリーズ『ライオン』地金型銀貨 1オンス(限定15,000)を見る
▶ 2019 第1シリーズ『ライオン』地金型銀貨 1オンス(限定15,000枚)を見る
サイ(Rhino)

絶滅の危機に瀕するサイは、南アフリカの動物保護活動の象徴でもあります。突進する姿の力強さと、皮膚の質感表現が見どころ。コインを通じてサイの現状に目を向けるコレクターも少なくありません。
▶ 2025 第3シリーズ『サイ』地金型銀貨 1オンス(限定10,000)を見る
▶ 2020 第1シリーズ『サイ』地金型銀貨 1オンス(限定15,000枚)を見る
ヒョウ(Leopard)

サファリで最も出会いが難しいとされる幻の動物。岩場に佇む優美な姿が描かれ、斑紋の細かな彫刻表現は圧巻です。2026年発行の第3シリーズ版は限定10,000枚と発行数が絞られています。
▶ 2026 第3シリーズ『ヒョウ』地金型銀貨 1オンス(限定10,000)を見る
▶ 2026 第3シリーズ『ヒョウ』プルーフ金貨 1/4オンス(限定2,000)を見る
▶ 2020 第1シリーズ『ヒョウ』地金型銀貨 1オンス(限定15,000枚)を見る
バッファロー(Buffalo)

各シリーズの掉尾を飾る重量級。湾曲した巨大な角と睨みつけるような眼光は、アフリカの野生の厳しさそのものです。シリーズの「完結役」なので、5種コンプリートを目指すコレクターにとって欠かせない存在です。
▶ 2023 第2シリーズ『バッファロー』地金型銀貨 1オンス(限定15,000)を見る
▶ 2021 第1シリーズ『バッファロー』地金型銀貨 1オンス(限定15,000枚)を見る
デザインの特徴 — 両面フルアニマル
ビッグファイブ最大の特徴は、表裏の両面が動物デザインであること。表面には動物の全身、裏面には同じ動物の顔のクローズアップが刻まれ、王室肖像などは入りません。動物の造形だけで勝負する潔い構成が、世界中のアニマルコイン愛好家から支持されています。5枚を並べると裏面の顔が繋がる遊び心もシリーズの魅力です。
サイズ・バリエーション
- 地金型銀貨 1オンス:ブリスターケース入り。限定10,000〜15,000枚。シリーズの基本形
- プルーフ銀貨 1オンス:鏡面仕上げの収集家向け。5種コンプリートセットも存在
- プルーフ金貨 1/4オンス:限定2,000枚前後の希少版
資産価値の考え方
地金型は銀価格に連動しつつ、発行数が15,000枚(近年は10,000枚)と地金型銀貨としては少なく、完売後は希少性プレミアムが乗りやすい構成です。特に第1シリーズは発行から年数が経ち、市場在庫が細っています。「動物テーマ×限定発行×シリーズ完結」というコレクション性の高さから、単なる銀地金以上の値動きをするのが特徴です。
よくあるご質問
Q. どの順番で集めるのがおすすめですか?
現行の第3シリーズを発行順に追いかけるのが入手しやすくおすすめです。過去シリーズは市場在庫のみなので、見つけたときが買いどきです。
Q. 銀貨に王室の肖像は入っていますか?
入っていません。表裏とも動物デザインで、額面(5ランド)と南アフリカの国章が小さく入るのみです。
Q. 第1〜第3シリーズはどう見分けますか?
コインに刻まれた発行年で判別できます(第1: 2019〜2021 / 第2: 2021〜2023 / 第3: 2024〜)。デザインもシリーズごとに一新されています。
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